物性試験
受託物性試験一覧
材料・素材がもつ物性(機械、熱、電気、光学など)を評価します。JIS、ISO、ASTMなどの規格試験だけでなく、お客様のご要望に沿って治具、条件を工夫した試験にも対応します。
機械特性
- 引張試験
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万能試験機を用い、試料の引張強さ、引張弾性率、ポアソン比などを測定します。
JIS K 7161-1、ISO 527-1などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7161-1~5 JIS K 7127 JIS K 6251 ISO 527-1 ISO 527-2 ISO 527-3 ASTM D 638 など
試料表面のランダムパターンをデジタル画像として取込み、試料の変形前後で追跡、パターン比較することで、変形・ひずみを非接触で測定する方法です。
- 曲げ試験
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万能試験機を用い、試料の曲げ強さ、曲げたわみ、曲げ弾性率などを測定します。
JIS K 7171、ISO 178などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7171 ISO 178 JIS K 7017 JIS K 7074 ASTM D 790 など
- 圧縮試験
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万能試験機を用い、試料の圧縮強さ、圧縮弾性率などを測定します。
JIS K 7181、ISO 604などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7181 JIS K 7018 JIS K 7076 ISO 604 ASTM D 695
- 衝撃試験
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振り子式衝撃試験の一種で、試験片の両端を支え、中央に振り子を衝突させ、靭性を測定します。
JIS K 7111、ISO 179、ASTM D6110などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7111 ISO 179 ASTM D6110
振り子式衝撃試験の一種で、試験片の片側を固定し、もう片側に振り子を衝突させ、靭性を測定します。
JIS K 7110、ISO 180、ASTM D256などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7110 ISO 180 ASTM D256
落錘式衝撃試験の一種で、撃ち型におもりを落下・衝突させ、靭性を測定します。
ASTM D 279、JIS K 5600などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- ASTM D 279 JIS K 5400
衝撃試験 落球式衝撃強さ
落錘式衝撃試験の一種で、規定高さから鋼球を落下させ、靭性を測定します。
50%破壊エネルギー、50%破壊高さを求めます。
落錘式衝撃試験の一種で、規定高さからダートを落下させ、靭性を測定します。
ASTM D 1709、JIS K 7124などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- ASTM D 1709 JIS K 7124
- 高速面衝撃試験
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荷重計測器を内蔵した撃芯を、板状試料に高速で衝突させ貫通したときの荷重を測定します。
衝撃時のエネルギーも測定できます。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- ASTM D 3763
- 引裂試験
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万能試験機で、トラウザー形試験片を上下に引裂く時の荷重を測定します。
JIS K 7218-1規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7218-1
万能試験機で、直角型試験片を上下に引裂く時の荷重を測定します。
JIS K 7218-3規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7218-3
- 剥離試験
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接着剤の剥離試験の一種で、引剥がし方向が接着面に対し90度になる様に試験を行います。
JIS K 6854-1規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 6854-1
接着剤の剥離試験の一種で、引剥がし方向が接着面に対し180度になる様に試験を行います。
JIS K 6854-2規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 6854-2
接着剤の剥離試験の一種で、試験時の試験片がT字形になります。
JIS K 6854-3規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 6854-3
- 硬度試験
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押し込み硬さ試験の一種で、試料に鋼球を介して荷重を印加することにより、硬さを測定します。
JIS K 7202規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7202
押し込み硬さ試験の一種で、試料に針状圧子を介して荷重を印加することにより、硬さを測定します。
ISO 868規格に対応しています。
- 規格・試験法
- ISO 868
押し込み硬さ試験の一種で、試料にビッカース圧子を介して荷重を印加することにより、硬さを測定します。
JIS Z 2244規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS Z 2244
硬度試験 鉛筆硬度
芯の先端を平らに研いだ鉛筆で塗膜などの試料上を掻いて、傷が生じない最も硬い鉛筆の硬度を測定します。
JIS K 5600-5-4に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 5600-5-4
- ナノインデンタ(超微小硬度試験)
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試料にバーコビッチ圧子を介して微小荷重を印加することにより、微小領域や薄膜の硬さを測定します。
ISO 14577-1規格に対応しています。
- 規格・試験法
- ISO 14577-1
- 摩耗試験
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摩耗試験 滑り摩耗、摩擦係数、限界PV値
摩擦摩耗試験機を用いて、摩耗量、摩擦係数、限界PV値などを測定します。
JIS K 7218 A規格に対応しています。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 7218 A
テーバー摩耗試験機を用いて、摩耗輪で試料表面に傷をつけて摩耗量を測定します。
JIS K 7204規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7204
- 接触角試験
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試料に水などを滴下し、試料表面を基準に液滴の端点における液の角度(接触角)を測定します。
ぬれ性の一つの指標です。
液体の表面張力は接触角計を用いて懸滴(ペンダント・ドロップ)法により測定することができます。
また、液/液の界面張力測定や表面張力の成分分離も可能です。
- 付着性試験
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付着性試験
塗膜などの試料に碁盤目状に切込みを入れ、セロハンテープで剥離させたときの耐性を測定します。
JIS K 5600-5-6規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 5600-5-6
- 表面切削試験(SAICAS、サイカス)
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鋭利な切り刃を用いてコーティング材料表面から連続して切削し、コーティング材料内の切削力からせん断強度を、界面切削中の力から付着強度を測定します。
- 耐折試験(MIT試験)
-
耐折試験(MIT試験)
MIT試験機を用いて、紙などシート状試料の耐折強さを測定します。
JIS P 8115規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS P 8115
- 破壊靭性(KⅠC)試験
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き裂を有する所定の試験片形状に万能試験機を用いて曲げ及び引張の負荷を与え、き裂が進展する際の荷重を測定します。
低温、高温での試験が可能です。
- 規格・試験法
- ASTM E399、ASTM D5045
- 異種材界面密着強度試験
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異種材界面において密着強度を測定したい部位を孤立させて、押し込み試験をすることで任意の界面の密着強度が測定できます。
実製品を加工して試験片として用いることが出来ます。
電気特性
- 表面抵抗・体積抵抗試験
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絶縁抵抗計を用いて、試料表裏に電極を接続し、表面抵抗、体積抵抗率を測定します。
JIS K 6911、ADTM D 257などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 6911 ASTM D 257
4探針法は、絶縁性を示す物質固有の特性値である体積抵抗率を測定する方法の一つです。
JIS K 7194の規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7194
- 粉体、液体の体積抵抗試験
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専用治具と絶縁抵抗計を組み合わせ、液体について体積抵抗を測定します。
専用治具と絶縁抵抗計を組み合わせ、粉体について体積抵抗を測定します。
- 絶縁破壊試験
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試料に印加する電圧を上昇させ破壊するときの電圧(絶縁破壊強さ)を測定します。
JIS K 6911、JIS C 2110などの規格に対応しています。
最高200℃での絶縁破壊試験が可能です。
- 規格・試験法
- JIS K 6911 JIS C 2110 ASTM D 149
- 帯電性試験
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試料と摩擦布を摩擦させることにより試料を帯電させ、帯電圧、減衰曲線などの帯電性を測定します。
コロナ放電で試料を帯電させた後の電荷減衰曲線の半減期から帯電性を測定します。
JIS L 1094規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS L 1094
- 特性インピーダンス/信号伝搬速度
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特性インピーダンス/信号伝搬速度 タイムドメイン法
タイムドメイン法を用い、特性インピーダンス、信号伝搬速度を測定します。
- 比誘電率・誘電正接試験 LCRメーター
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試料表裏に電極を作製してコンデンサを構成し、測定周波数における容量とコンダクタンスから比誘電率、誘電正接を測定します。
- 規格・試験法
- JIS K 6911 JIS C 6481 ASTM D 150
電極 - 試験片間の残存空隙による誤差を除く手法を用い、高精度に比誘電率と誘電正接を測定します。
- 比誘電率・誘電正接試験 ネットワークアナライザー
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同軸線路共振器法を用い、比誘電率、誘電正接を測定します。板、ブロック状に対し、100MHz~1GHz帯に対応しています。
トリプレート線路共振器の共振特性を測定し、比誘電率及び誘電正接を算出します。1GHz~25GHz帯に対応しています。
比誘電率・誘電正接試験 トリプレート線路共振器法 JPCA-TM001
JPCAーTM001に規定されたトリプレート線路共振器法で比誘電率及び誘電正接を測定します。
- 規格・試験法
- JPCA-TM001
円筒状の導波管を用いた共振器を使い、試料未挿入時および試料挿入時の共振特性を測定し、比誘電率、誘電正接を算出します。
1GHz~5GHz帯に対応しています。
円筒状の導波管を用いた共振器を使い、試料未挿入時および試料挿入時の共振特性を測定し、比誘電率、誘電正接を算出します。
5GHz~40GHz帯に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS R 1641
円筒状の導波管を用いた共振器を使い、試料未挿入時および試料挿入時の共振特性を測定し、比誘電率、誘電正接を算出します。
電界の向きがほぼ一様な位置に試料をセットすることで、特定の方向の誘電特性が測定できます。
対向した凹面鏡を用いたファブリペロー共振器は非常に低損失である特徴を持ち、ミリ波帯で高精度な比誘電率及び誘電正接を測定します。
- 規格・試験法
- JIS R 1660-2
円板状のストリップ回路を用いた共振器を使い、共振特性を測定し、比誘電率および誘電正接を算出します。
50GHz~90GHz帯に対応しています。
- 規格・試験法
- JPCA-FCL01
無限長さの導波管を模した共振器を使い、共振特性を測定し、比誘電率および誘電正接を算出します。
75GHz~90GHz帯に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS R 1660-1
- 高周波回路の伝送特性評価
-
高周波回路について、精密プローブとベクトルネットワークアナライザを用いた測定システムを用いることで、高周波で用いられる微細な回路の伝送特性が測定できます。
粘弾性特性
- 動的引張粘弾性試験
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動的引張粘弾性試験機を用い、貯蔵(動的)弾性率、損失弾性率、損失正接などのレオロジー特性を測定します。
- 規格・試験法
- JIS K 7244 ISO 6721
動的引張粘弾性試験機を用い、貯蔵(動的)弾性率、損失弾性率、損失正接などのレオロジー特性を測定します。
粉体や溶液中での測定が可能です。
- 規格・試験法
- JIS K 7244 ISO 6721
熱特性
- 荷重たわみ温度試験
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試験片に3点曲げ様式で一定応力を与えながら温度を上昇させ、規定たわみになるときの温度(荷重たわみ温度)を測定します。
JIS K 7191規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7191
- ビカット軟化温度
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ビカット軟化温度
先端が円柱状の針で試料に一定荷重を与えながら温度を上昇させ、所定の針入深さになるときの温度(ビカット軟化温度)を測定します。
JIS K 7206規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7206
- ボールプレッシャー軟化温度
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ボールプレッシャー軟化温度
油槽内で試験片に5mmφ鋼球を荷重20Nで1時間押し当て、へこみ深さが0.209mmなる温度を測定します。
- 脆化温度試験
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低温に保持した10本一組の試験片に対し、ハンマで打撃する試験を温度を変えて行い、半数の試験片が破壊する温度(脆化温度)を測定します。
JIS K 7216規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7216
- 膨張率試験
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レーザー干渉法(二重光路式マイケルソン型)により、試料の熱膨張を精密に測定します。
低線膨張材料、薄膜の厚さ方向の測定に適しています。
- 規格・試験法
- JIS R 3251
試料の線膨張係数、ガラス転移温度、軟化温度などを測定します。
JIS K 7197規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7197
雰囲気湿度を変化させたときの膨張や収縮などの変形を測定することで、水分に対する試料の安定性を調べることができます。
- 軟化温度試験
-
軟化温度試験
TMA法を用いて、軟化温度を測定します。
JIS K 7196規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7196
- 示差走査熱量測定(DSC)
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試料と基準物質の温度差を温度または時間の関数として計測し、試料の溶融、ガラス転移、結晶化、硬化などの熱特性を測定します。
- 規格・試験法
- JIS K 7121 JIS K 7122
- 温度変調示差走査熱量測定(MDSC)
-
マクロな温度変調に加えミクロな加熱と冷却を繰り返すDSC法で、マクロ温度変調に追随する成分と非追随成分に分離することを特徴とする方法です。
ガラス転移温度の測定などに有効です。
- 示差熱・熱重量測定(TG/DTA)
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試料と標準物質の温度を一定のプログラムによって加熱したときの試料の重量変化と試料と標準物質の温度差を同時に測定します。
- 規格・試験法
- JIS K 7120
流動性
- メルトフローレート試験
-
メルトフローレート試験
樹脂を加熱溶融して、一定荷重でキャピラリーから押し出し、時間あたりに押し出される樹脂量からメルトフローレート(MFR)を測定します。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 7210-1 JIS K 7210-2 ISO 1133
- 溶融粘度測定(高化式フロー)
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樹脂を加熱溶融して、一定荷重でキャピラリーから押し出した時の流量から高化式粘度を測定します。
- せん断速度 - 溶融粘度測定(キャピログラフ)
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樹脂を加熱溶融して、キャピラリーから押し出すことにより、試料の溶融粘度を測定します。
押し出す速度を変えて、溶融粘度のせん断速度依存性を取得します。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 7199 ISO 11443
ガス透過性
- ガス透過度測定
-
差圧法は試料をガスが透過することによる圧力変化からガス透過度を測定する方法で、O2、H2、N2、CO2、He、CH4などに対応しています。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 7126-1 ASTM D 1434M
酸素専用センサーを有するモコン法装置を用い、酸素透過度を測定します。
ハイバリア試料の測定に対応します。
- 規格・試験法
- JIS K 7126-2 ASTM D 3985
- 水蒸気透過度測定(透湿度)
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水蒸気専用センサーを有するモコン法装置を用い、水蒸気透過度を測定します。
ハイバリア試料の測定に対応します。
- 規格・試験法
- JIS K 7129B
試料を蓋とするカップ内に吸湿剤(塩化カルシウム)を密封し、試料を透過し吸湿剤に吸湿された水蒸気による重量変化から、水蒸気透過度を測定します。
- 参考規格
- JIS Z 0208 ASTM E 96
- 超微量透湿度測定(Ca法)
-
バリアフィルム表面に直接Ca膜を形成した測定セルを用い、透過した水蒸気がCaと反応してできるスポットを解析し、10-6g/m2/dayオーダーの超微量水蒸気透過度を測定します。
- 規格・試験法
- ISO 15106-7 JIS K 7129-7
燃焼性
- 耐アーク試験
-
耐アーク試験
試料表面上の2本の電極間に規定間隔のステップでアーク放電を発生させ、試料が破壊して、アーク放電が消滅するまでの時間を測定します。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 6911 ASTM D 495
- 耐トラッキング試験
-
耐トラッキング試験
試料表面上の2本の電極間に電圧を印加し、トラッキング破壊が生じるまで電解液を滴下し、規定の滴下数で破壊しない電圧を求めます。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- IEC 60112
- 酸素指数測定
-
酸素指数測定
試料が燃焼を持続するのに必要な最低酸素濃度(酸素指数)を測定します。
※協力機関での対応となります。
- 規格・試験法
- JIS K 7201
- FMVSS燃焼性試験
-
試験片をコの字状金属枠に挟んで水平に保持し、試験片端面に接炎し、標線間の燃焼時間から燃焼速度を測定します。
- 規格・試験法
- FMVSS 302 JIS D 1201
光学特性
- 屈折率測定
-
屈折率測定 エリプソメーター法
エリプソメーター法を用い、薄膜の屈折率を測定します。
屈折率測定 アッベ屈折率法
アッベ屈折計を用い、成形品、シート、液体などの屈折率を測定します。
JIS K 7142などの規格に対応しています。
- 規格・試験法
- JIS K 7142 JIS K 7105
- 分光透過測定 分光反射測定
-
分光透過測定 分光反射測定
分光光度計を用い、試料の分光透過度、分光反射度を測定します。
密度測定
解析(シミュレーション)
- 構造解析、熱伝導解析
-
構造解析、熱伝導解析とは、解析対象に荷重や熱が加わることで変化する物理量をシミュレーションを用いて解析する方法です。
弊社ではシミュレーションだけでなく、シミュレーションに必要な材料物性が精度よく取得することが可能です。
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