接触角測定

概要

接触角測定は試料に水などを滴下し、試料表面を基準に液滴の端点における液の角度(接触角)を測定します。接触角は固体と液体のぬれ性を表す重要な物性で、ぬれ現象(濡れ性評価、撥水性評価)の尺度とされます。また、表面自由エネルギーの導出が可能です。

試験方法と測定例

原理

固体表面の上に液体が触れると、図Aのように円い水滴ができます。この時の接液部分の角度θを接触角と呼びます。
ぬれは固体と液体の相互作用であり、接触角は固体の表面張力(表面自由エネルギー)と液体の表面張力(表面自由エネルギー)に依存する現象値です。
接触角は固体試料の表面のごくわずかな変化にも敏感に影響されるため、様々な分野において、表面状態の指標とされます。
弊社所有のCA-X型では3点計測法にて接触角の算出している。作った液滴の左端、右端、頂点の3点の座標から液滴の直径2rと高さhを求め(3)式で接触角θを算出する。

接触角概略図
接触角計算式

特徴

  • 濡れ性評価、撥水性評価ができます。
  • 固体試料の接触角測定以外に、指定した基材に対する液体試料の接触角の測定も可能です。
  • 表面自由エネルギーの導出が可能です。

装置

協和界面科学社製 接触角計 CA-X型

  • 測定方法 : 液滴法
  • 測定範囲 : 0~180°
  • 測定読取 : 0.1°
  • 測定精度 : ±1°
  • 測定温度 : 室温
  • 液滴 : 純水、その他(純水以外ご相談下さい)
  • 試料寸法 : 最大 80(W)×40(D)×10(T) mm
接触角系全景
接触角測定状況
接触角測定画像

接触角測定時の様子の写真撮影も可能です。

用途

濡れ性(はっ水性)評価、清浄度評価、表面自由エネルギーの解析など

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