打抜きせん断試験

概要

物体にせん断方向の負荷をかけた際の強度を測定する試験です。打ち抜き方式により、硬質プラスチックを対象としたせん断強さを測定します。

試験方法と測定例

原理

ダイ内径(25.40mm)に対してわずかなクリアランスを持ったポンチ(25.37mm)をもって打ち抜く時の最大荷重より、せん断強さ(せん断応力の最大値)を求めます。

せん断応力とは、物体内部のある面の平行方向に、滑らせるように作用する応力のことです。

物体内部の面積Aのある面に平行方向のせん断力Tが作用している時、Aに作用する平均的なせん断応力τはτ=T/Aで表されます。

特微

  • JIS K 7214に準拠した治具により試験を実施します。

測定範囲

  • 温度:-150~350℃
  • 荷重:10N~300kN
  • 速度:通常1mm/min±50%に設定

測定例

試験画像とS-S曲線グラフ

用途

せん断特性の評価

サンプルサイズ

JIS K 7214 A形試験片

厚さ1.0~12.5mmで、一辺50mmの正方形板または直径50mmの円板とし、その中央にドリルで直径11mmの穴をあけたもの

規格例

JIS K 7214 「プラスチックの打抜きによるせん断試験方法」

ASTM D 732 「Standard Test Method for Shear Strength of Plastics by Punch Tool」

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