ロックウェル硬度試験

概要

硬さとはJIS K 6900によると「押し込みまたは引っ掻きに対する材料の抵抗」と定義されています。材料が外力を受けたときに示す性質の一つです。  ロックウェル硬度試験はロックウェル試験機を用いてプラスチックの押し込み硬さを求めることができます。 JIS K 7202に記載の試験方法であり、プラスチックから金属までの幅広い硬度を測定でき、測定結果を素早く得ることができるため、硬度試験法として広く用いられています。

試験方法と測定例

原理

試験材料に硬球を介して一定の基準荷重を加え、次に試験荷重を加え、再び基準荷重に戻すことによって硬さを求める方法です。

特徴

試験機の目盛によって硬さが表示され、ビッカース硬度のように計算をする必要がないため、硬度試験法として広く用いられています。

装置

島津製作所社製 HR

装置画像1
装置画像2

仕様

ロックウェル硬さスケールに対する基準荷重、試験荷重及び圧子の鋼球の直径は次の表に示すとおりです。

仕様

試験片

標準的な試験片は少なくとも厚さ6mmの平板とし、試験片は必ずしも正方形でなくてよいです。

規格例

JIS K 7202 「プラスチック−硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ」

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