デュロメータ硬さ試験

概要

硬さとはJIS K 6900によると「押し込みまたは引っ掻きに対する材料の抵抗」と定義されています。材料が外力を受けたときに示す性質の一つです。  デュロメータ硬さは一定のバネ定数のスプリングを介して圧子を押し付けて、それにバランスした針入量を硬さとします。ASTM D2240に規定されており、JIS K 7215(プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法)に取り入れられています。比較的柔らかいプラスチックにはタイプAを、硬いプラスチックにはタイプDが用いられます。

試験方法と測定例

原理

針状圧子を測定すべき材料面に押し付けると、バネの力によって、圧子の先端が材料面に食い込むので、この分量を圧子に直結した目盛板によって読み取ります。圧子の種類、試験荷重の組み合わせにごとに固有の名称がありタイプと呼ばれます。

タイプ別仕様

特徴

タイプAは比較的軟質のプラスチックに使用され、タイプDは比較的硬質のプラスチックに使用されます。

装置

装置画像:タイプA
装置画像:タイプD

試験片

特定の形状や寸法の試験片を準備する必要はありません。

規格例

JIS K 7215 「プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法」

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