高速引張試験

概要

引張特性は材料の重要で基本的な機械物性ですが、自動車の衝突変形をはじめとする衝撃的な力を受けた場合には、ゆっくりとした力を受けた場合とは異なる機械物性を示し、機械物性に速度依存性があることが知られています。
弊社では専用の高速引張試験機を用い、「衝撃的な力」に相当する高速度領域での機械特性の取得が可能です。
高速引張試験で得られる機械物性は、単なる材料物性評価に留まらず、CAEを用いた衝突解析のインプットデータとしても活用され、精度の高い機械物性の取得は、CAEを用いた衝突解析の精度に繋がります。

試験方法と測定例

原理

油圧源から発生した油圧エネルギーをシリンダのアクチュエーターに送りこみ助走治具を介して試験片に所定速度で変位を与え、変位計とロードセルで変位と試験力を測定します。

測定範囲

  • 試験速度は0.05m/s~5m/sです。
  • ロードセル容量は最大10kNです。
  • 恒温槽により-30℃から+200℃までの環境で試験ができます。
試験機概略図と全景

測定例

樹脂材料の応力-ひずみ曲線の速度依存性

樹脂材料の応力-ひずみ曲線の速度依存性

サンプルサイズ

各種試験規格に基づいた試験片(例:JIS K 7161-2 1A形試験片)など

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