懸滴法による表面張力測定

概要

ワニスや塗料など液体の濡れ性をコントロールするには、液体の表面張力を把握することが重要です。液体の表面張力は接触角計を用いて懸滴(ペンダント・ドロップ)法により測定することができます。また、液/液の界面張力測定や表面張力の成分分離も可能です。

試験方法と測定例

原理

注射器を用いてサンプルの懸滴を作成します。作成した懸滴の輪郭形状と周囲相との密度差から、 Young-Laplace法により表面張力を算出します。

表面張力の解析方法概略図
表面張力測定状況

特徴

● 懸滴の周囲相を液体にすることで、液/液の界面張力測定も可能です。

● 参照液との界面張力から、サンプルの表面張力を成分分離することが可能です。

● 少ないサンプル量(3 mL程度)で測定可能です。

測定例

ワニスの表面張力測定

測定結果
表面張力の成分分離結果

濡れやすいワニスAの方が、表面張力が小さい結果となりました。

また、表面張力について成分分離を行った結果、特に極性成分の方が小さいことが分かりました。

用途

ワニス、塗料の濡れ性評価

サンプル

液体(3 mL程度)

規格例

ISO19403 「Paints and varnishes -Wettability-」

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