荷重たわみ温度試験

概要

プラスチックは高温環境において変形することがあります。荷重たわみ温度試験は一定の荷重下で試験片に3点曲げの力を負荷し一定速度で昇温させて規定のたわみ量に到達した時の温度として求める方法です。熱変形温度と呼ばれることもあり、材料の耐熱性の一般的な評価基準です。

試験方法と測定例

原理

試験片の両端を加熱浴槽中で支え、中央の荷重棒によって試験片に所定の曲げ応力を加えつつ、加熱媒体の温度を2℃/分の速度で上昇させ、試験片のたわみが所定の量に達したときの加熱媒体の温度をもって、その材料の熱変形温度とします。

荷重たわみ温度試験概略図

特微

  • 曲げ応力はA法:1.80MPa、B法:0.45MPa、C法:8.00MPaの3種類があります。
  • 同時に6本の測定ができます。
  • 試験片は長さ80mm、幅10mm、厚さ4mm(フラットワイズ)です。
  • エッジワイズの試験も可能です。

測定範囲

  • 試料数:6本がけ
  • 温度範囲:常温~300℃
  • 変位設定範囲:0~0.35mm

測定例

荷重たわみ温度試験結果例(グラフ)

用途

各種プラスチック材料の熱的性質の測定

  • 荷重たわみ温度(熱変形温度)
  • ビカット軟化点温度

サンプルサイズ

長さ(80±2.0)mm×幅(10±0.2)mm×厚さ(4±0.2)mm

規格例

JIS K 7191 「プラスチック-荷重たわみ温度の試験方法」

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