摩擦係数試験

概要

2つの物体が互いにその表面を接触しあって相対運動をする場合に、その接触面に互いの運動を妨げようとする抵抗が生じます。このような現象を摩擦と呼び、このときに発生する抵抗力が摩擦力です。  摩擦係数試験は二つの材料を接触させ、滑り片を相手材上を滑らせて、滑り出し時の静摩擦係数、滑走時の動摩擦係数を測定します。 摩擦係数は材料の組合せ、表面状態などによって数値が変化します。JIS K 7125規格に対応しています。

試験方法と測定例

特徴

静摩擦係数、動摩擦係数の測定が可能です。

装置概要_画像

仕様

装置:エー・アンド・デイ社製 テンシロン(引張試験と同様)

試験片

約80 mm×200 mmのシート(0.5 mmt以下)
滑り片質量・・・63 mm角、200 g(1.96 N)(FP

試験方法

○静摩擦係数測定(スプリングあり)
 力は直線的に増加して摩擦を与え、最大荷重に達する。このピークが静摩擦力FSを表す。

静摩擦係数計算式
荷重-変位グラフ

○動摩擦係数測定(スプリングなし)
 静摩擦力のピークFSを無視し、接触面間の相対ずれ運動を開始した後の最初の6 cmまでの平均値が動摩擦力FDである。

動摩擦係数計算式
荷重-変位グラフ

用途

静摩擦係数、動摩擦係数測定

規格例

JIS K 7125 「プラスチック-フィルム及びシート-摩擦係数試験方法-」

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