デジタル画像相関法(DICM)

概要

デジタル画像相関法(DICM、Digital Image Correlation Method)とは、試料表面のランダムパターンをデジタル画像として取込み、試料の変形前後で追跡、パターン比較することで、変形・ひずみを非接触で測定する方法です。

試験方法と測定例

原理

試料表面のランダムパターンをデジタル画像として取込み、試料の変形前後で追跡、パターン比較することで、変形・ひずみを非接触で測定する方法です。

装置構成図
装置画像

特徴

  • ひずみゲージが貼れないサンプルに対応
  • 小さい領域(5mm等)でも測定可能
  • 任意箇所でのひずみの観察・解析可能
  • 弾性率/ポアソン比同時測定可能
  • その他の活用例:熱膨張によるひずみ計測
  • その他の活用例:複合材の破壊起点の観察

測定例1

ポアソン比測定(試料:アルミニウム箔12μm品)

従来法でのポアソン比測定結果
DICMでのポアソン比測定結果

従来法では分解能確保のため大きな標線間枠が必要でしたが、デジタル画像相関法(DICM)では、小さい領域でも精度よく測定できるようになりました。

測定例2

応力-ひずみ曲線(試料:ポリカーボネート)

引張試験片でのY方向ひずみ分布
試験結果グラフ(DICM)

接触式の標線間伸び計では標線間の平均的なひずみ計測値のみですが、デジタル画像相関法(DICM)では、任意箇所によるひずみ解析が可能です。

測定例3

ゴム状サンプルのひずみ観察

全体のひずみ分布が可視化できます。

無負荷状態サンプル
横方向ひずみの可視化
縦方向ひずみの可視化
実サンプル画像

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