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比熱試験

概要

多くの製品や部品は、作動時に発熱することで変形や熱劣化など熱による不具合が発生します。そこで、製品や部品の熱設計を行う上で比熱特性が求められています。また、熱伝導率を求めるパラメータとしても必要になります。DSC法は、サファイアなどの比熱が既知の標準試料と共に測定することで対象試料の比熱を算出する方法です。毎回標準試料と共に測定するため、信頼性の高い結果が取得できます。

試験方法と測定例

原理

示差走査熱量計(DSC)を用いて、(1)空容器、(2)基準物質、(3)試料を同一の温度プログラムで測定し、所定の温度における比熱を下式により算出します。

基準物質としてはサファイアなどが用いられます。

比熱容量計算式

特徴

  • -100℃から高温域までの広い温度範囲の測定が可能です。
  • DSCによる測定のため、試料量が少量で可能です。
  • 固形状態から液状まで、様々な試料形態で測定ができます。

測定範囲

  • 温度範囲:-100~600℃
  • 昇温速度:0.01~100℃/min(JIS準拠:10℃/min)

測定例

空容器、基準物質、試料のDSC曲線からの解析例
DSC測定での比熱容量解析例

用途

試料の比熱の測定

サンプルサイズ

固体、液体、ゴム、フィルムなど 10~20mg程度

規格例

JIS K 7123 「プラスチックの比熱容量測定方法」

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