スクイーズフロー法

概要

スクイーズフロー法は粘度の温度依存性、せん断速度依存性(0.01~100 /sの低せん断速度領域)、硬化度依存性(ゲル化までの硬化度領域)が測定できるため、流動解析用材料パラメータに必要なデータが取得できます。
スクイーズフロー法は円板の間に試料を挟んで圧縮し、反力と円板間距離の時間変化を測定することで粘度を算出します。
SMC、BMC、ゴムなど、他の手法で粘度測定が難しい試料も対応可能です。

試験方法と測定例

装置

スクイーズフロー法装置仕様
スクイーズフロー法測定概略図

特徴

  • 0.01~100 /sの低せん断速度領域での粘度が測定できます。
  • 熱硬化性樹脂においては、流動が停止するゲル化硬化度までの硬化度領域の粘度データが取得できます。
  • 圧縮成型に対応した粘度測定が可能です。
  • シートモールディングコンパウンド(SMC)、バルクモールディングコンパウンドのような繊維を多く含む材料や、変形が大きいゴム材料などの粘度が測定できます。
  • 粘度の温度依存性、せん断速度依存性、硬化度依存性(熱硬化性樹脂の場合のみ)の測定できるため、樹脂流動シミュレーションで必要となる粘度(レオロジー)パラメータに必要なデータが取得可能です。

試料

熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、シートモールディングコンパウンド(SMC)、バルクモールディングコンパウンド(BMC)、ゴムなど(フィラー、繊維の高充填樹脂系でも対応可能)

 ・顆粒状封止樹脂の場合、圧縮成形によりタブレット化して測定。
 ・顆粒以外の試料形態の場合は別途相談により対応可。

測定例

封止樹脂(熱硬化性樹脂) 測定

測定条件
 材料:封止樹脂、治具径:Φ30 mm、温度:175 ℃、予熱:なし

スクイーズフロー法測定結果:圧縮速度5mm/min
スクイーズフロー法測定結果:圧縮速度10mm/min
スクイーズフロー法測定結果:圧縮速度20mm/min

 ・0.1~100 /sの低せん断速度領域で粘度データが取得できてます。

 ・硬化による粘度上昇の挙動が測定できています。

用途

1.粘度特性評価(温度依存性、せん断速度依存性、硬化度依存性)

2.樹脂流動シミュレーション用物性評価

  
     

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