UL燃焼性試験

概要

建材や電子材料などの難燃性は、火災の発生や災害の拡大を防ぐために材料の安全面を見る重要なパラメータの一つです。UL燃焼性試験は、所定サイズの試料に接炎した後、燃焼継続時間や燃焼速度によって難燃性を評価する方法です。スタンダードな試験方法のため、難燃性を正しく評価することができます。

試験方法と測定例

原理

垂直または水平に保持した平板状試料の一端に20mm炎を所定の時間接炎し、燃焼時間および燃焼速度により耐燃性評価を行います。

垂直燃焼試験:V-0、1、2

垂直に保持した試料の下端に20mm炎を10秒間接炎させた後、燃焼が30秒以内に止まったのであれば、さらに10秒間接炎させて、燃焼時間や滴下物、燃焼到達位置により評価します。

水平燃焼試験:HB

試料の片端を固定して水平に保持した状態で、逆の端に30秒間20mm炎を接炎させた後、試料が燃焼を続けたのであれば、燃焼速度を測定することにより評価します。

UL燃焼性試験:垂直(V-0,1,2)及び水平(HB)燃焼試験概略図

特微

  • UL規格に準じたスタンダードな試験方法のため、難燃性を正しく評価することができます。
  • 垂直方向や水平方向など、燃焼状況に沿った評価が可能です。

判定基準

垂直燃焼試験:V-0、1、2

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判定基準 V-0 V-1 V-2
各サンプルの1回目または
2回目接炎後の有炎燃焼時間
≦10秒 ≦30秒 ≦30秒
10回(2回目の接炎を含む)
の接炎後の有炎燃焼時間の合計
≦50秒 ≦250秒 ≦250秒
2回目の接炎後の有炎燃焼時間
と赤熱燃焼時間の合計
≦30秒 ≦60秒 ≦60秒
クランプ下2mmに達する有炎燃焼
または赤熱燃焼
有炎滴下物による脱脂綿着火
水平燃焼試験:HB
判定基準
  • 厚さが3.0~13mmの試料は、燃焼速度が毎分40mmを超えない
  • 厚さが3.0mmより薄い試料については、燃焼速度が毎分75mmを超えない
  • 試料の端から100mmの点に達する前に燃焼が止まる

用途

各種素材の燃焼性評価

サンプルサイズ

試験片 13mm×125mm×tmm

規格例

《Underwriters Laboratories Inc.》の定めたUL94(プラスチック材料の燃焼性試験)

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