90度はく離試験

概要

90度はく離試験は、接着剤の剥離試験の一種で、引き剥がし方向が接着面に対し、90度になる様に試験を実施します。はく離力(はく離荷重)、移動量(変位)およびはく離中のはく離力の平均を比較することで接着体の粘着力が分析できます。

試験方法と測定例

原理

90度はく離試験片を、固定部に固定します。たわみ性被着材に掴み部を設け、万能試験機の治具で掴みます。被着材の剥離が進行するように実質的な定速度で引き剥がします。
(90度の定剝離角度が必要な場合は、ローラ式はく離装置を装着します。)

特徴

  • 低温、高温での試験が可能です。
  • ローラ式はく離装置使用は、室温のみです。

仕様

装置:エー・アンド・デイ社製 テンシロン

装置の条件設定範囲(仕様)

試験片

・JIS K 6854-1
 ※規格に則った試験以外にも、対応可能な場合もあります。

測定例

積層板と銅箔の90度はく離試験(ピール試験)

 試験規格:JIS K 6854-1
 試験環境:23 ℃±2 ℃、50 %RH±10 %RH
 試験片形状:幅10mm

測定時の画像
測定結果:荷重-変位グラフ

用途

はく離接着力の評価

規格例

JIS K 6854-1 「接着剤-はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」

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