測色(色差測定)

概要

材料は日光に曝される環境において変色することがあります。色差計による測色は色の変化を人間の視覚ではなく客観的な数値として求める方法です。表色系や光学条件には多くの種類があり、比較するためには同じ条件で測定する必要があります。

試験方法と測定例

特微

照明・受光条件 反射 di:8°(SCI) 、de:8°(SCE) 、透過/di:0°
※SCI(正反射を含む):素材そのものの色の評価をしたい時。見る角度で色が変化する高光沢試料を評価したい時。
 SCE(正反射を含まない):人の目に近い色の評価をしたい時。
SCIで評価する試料の例  SCEで評価する試料の例
観察光源 標準イルミナント:D65(CIE、ISO の基準光。紫外域を含む昼光で照らされた物体色の測定用光源)
         A(白熱電球で照らされた物体色の測定用光源)
補助イルミナント:C(昼光で照らされてた物体色の測定用光源)
蛍光ランプ:F6(白色)、F8(演色 AAA 昼白色)、F10(3 波長形昼白色)
標準/補助イルミナント分光分布図  蛍光ランプ分光分布図
観察条件 2°視野 :50cmの距離で直径1.7cmの色を評価するイメージ(視野角4°未満)
10°視野 :50cmの距離で直径8.8cmの色を評価するイメージ(視野角4°以上)
2°視野及び10°視野の観察範囲
測定項目 表色系:XYZ、xyz、L*a*b*、L*C*h*、Lab
色差式:⊿E*ab(CIE 1976)、⊿E(ハンター)、⊿E00(CIE DE2000)
インデックス:YI(黄色度)、W(白色度)、Nc#(変退色グレースケール等級)、ハーゼン色数(APHA)、ガードナー色数
マンセル表色系図
試験装置外観
分光測色計 SQ7700 外観

用途

各種プラスチック製品、自動車用部品、建築材料、塗装材料などの色の評価をすることができます。

規格例

JIS Z 8722 「色の測定方法−反射及び透過物体色」

JIS Z 8781-4 「測色−第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」

JIS Z 8781-6 「測色−第6部:CIEDE2000色差式」

JIS K 7373 「プラスチック−黄色度及び黄変度の求め方」(ASTM E313)

JIS L 0809 「計器による変退色及び汚染の判定方法」

保有装置

日本電色工業株式会社製 分光測色計 SQ7700

サンプルサイズ

標準サンプルサイズは30mmΦ(平滑)以上です。

上記と異なる場合(粉体、流体なども)は、弊社までご相談下さい。

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