ナノインデンタ(超微小硬度試験)

概要

金属メッキ膜、ハードコート膜など、製品の機械的特性を向上させるために薄膜が使用されています。ナノインデンターでは、ミクロンレベルの薄膜に対して、高精度で硬さ、弾性率などの機械的特性が測定可能です。

試験方法と測定例

原理

バーコビッチ圧子(三角錐)を試料に押し込んで引き抜く際の荷重ー変位挙動を計測し、硬さと弾性率を測定します。

バーコピッチ圧子と試料の接触図及び負荷-除荷曲線グラフ

特徴

  • 多層になった薄膜の各層の硬さ、弾性率の評価が可能です。
  • 高温での測定が可能です。

測定範囲

  • 荷重:100μN~1N
  • 変位:0~20μm(分解能0.01μm)
  • 温度:室温~250℃

測定例

測定サンプル画像
測定結果_各層の硬さグラフ

用途

金属メッキ膜、ハードコート膜などミクロンレベル薄膜の硬さ、弾性率測定

微小領域(10μm角以上)の硬さ、弾性率測定

サンプルサイズ

数mm角以上の小片で可

規格例

ISO 14577-1

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