引裂試験 トラウザー法引裂強さ

概要

トラウザー法引裂試験は、プラスチックフィルムやシートの引裂強さを測定する試験の一種です。プラスチックフィルムやシートはその用途によって要求される引裂強さ(引裂強度)が異なります。例えば、破れにくい高い引裂強さを求められる場合もあれば、包装材では易開封性(直線カット性)が求められる場合もあります。トラウザー法引裂試験により、これらの要求を満たす引裂強さを有しているか試験することができます。弊社では、JIS K 7128-1「プラスチックーフィルム及びシートの引裂強さ試験方法-第一部:トラウザー引裂法」、JIS K 6252「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムー引裂強さの求め方」に規定されたトラウザー引裂試験に対応しています。

試験方法と測定例

原理

長手方向に半分までスリットを入れた長方形のトラウザー形試験片の長足を引張試験機に取り付けて引張試験を行ない、この試験編を長手方向に完全に引き裂くのに要する平均力を用いてその材料の引裂強さを算出します。一般に直角形よりトラウザー形のほうが引裂応力が集中しやすく引裂きに抵抗する力は小さくなります。

試験片寸法例
試験片取り付け

特徴

厚さ1mm以下のプラスチックフィルム及びシートに対応します。

装置

引張試験機を用いて、トラウザー法引裂試験を行ないます。

試験時画像

規格例

JIS K 7128-1 「プラスチック-フィルム及びシートの引裂強さ試験方法-第一部:トラウザー引裂法」

JIS K 6252 「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引裂強さの求め方−」

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関連試験のご紹介

万能試験機で、直角型試験片を上下に引裂く時の荷重を測定します。

JIS K 7218-3規格に対応しています。

規格・試験法
JIS K 7218-3