マイクロビッカース硬さ
概要
硬さとはJIS K 6900によると「押し込みまたは引っ掻きに対する材料の抵抗」と定義されています。材料が外力を受けたときに示す性質の一つです。 マイクロビッカース硬さ試験は任意の試験力で試験できる最も実用化されている方法の一つです。試験面に圧子により永久変形を与えることにより、変形を生ずるに要した試験力と生じた変形(くぼみ)の寸法から硬さを決定します。くぼみの大きさが小さいため、プラスチックの断面方向の測定に向いています。
試験方法と測定例
原理
マイクロビッカース硬さは、正四角錐のダイヤモンド圧子に試験力を加えて試料に押し込んだ後、圧子を取り去ったときのくぼみの対角線長さから計算される圧子と試料との接触面積で試験力を割った値です。


ビッカース硬さ = 0.1891 F / d2
特徴
くぼみの大きさは最大で0.5mm程度と小さいため、プラスチックの断面方向の測定に向いています。その小さなくぼみの大きさを正確に測定するには、測定面をほぼ鏡面に研磨しておく必要があります。
仕様
装置:大洋テスター社製 マイクロビッカース硬さ試験機

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