水蒸気透過度測定(透湿度) カップ法による水蒸気透過度
概要
プラスチックは水蒸気を通す性質があり、例えば、食品・医薬品などの包装材として使用される場合、賞味期限や使用期限に多大な影響を及ぼすため、できるだけ水蒸気が通り抜けない包装材が求められています。カップ法は、試料によって隔てられたカップ内側に吸湿剤を入れ、吸湿剤に吸湿された水蒸気による質量の経時変化を測定することで水蒸気透過度を算出する方法です。高温・高湿度雰囲気の水蒸気透過度の測定が可能です。
試験方法と測定例
原理
試料によって隔てられたカップ内側に吸湿剤(塩化カルシウム)を入れ、試料とカップを封ろう剤により厳重にシールを行った試験体を温度および湿度制御した恒温恒湿槽内に曝し、試料を透過し吸湿剤に吸湿された水蒸気による試験体の増加質量の経時変化を測定します。
その経時変化の傾きから水蒸気透過度を算出します。

特徴
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高温・高湿度雰囲気の水蒸気透過度の測定が可能です。
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一度に多くの試験体の測定が可能です。
測定範囲
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水蒸気透過度:1~100g/(m2・day)
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測定環境:Rt~85℃、35~98%RH
測定例

用途
水蒸気透過度の測定
サンプルサイズ
フィルム、シート:70mm×70mm以上
規格例
JIS Z 0208 「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」
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関連試験のご紹介
水蒸気専用センサーを有するモコン法装置を用い、水蒸気透過度を測定します。
ハイバリア試料の測定に対応します。
- 規格・試験法
- JIS K 7129B