衝撃試験 アイゾット衝撃強さ
概要
アイゾット衝撃試験は、物体に高速で負荷を加えたときの抵抗を測定する試験です。通常、アイゾット衝撃試験片にノッチ(切り欠き)を付けて試験を行います。ノッチを付けることで応力が集中するためノッチ形状、ノッチ加工方法の影響を受けます。
試験方法と測定例
原理
振り子状のハンマを試料に打ち付け、試料衝突後のハンマ振り上がり角度から吸収エネルギー[J]を測定し、アイゾット衝撃強さ[kJ/m2]を求ます。
計測したエネルギーが大きければ大きいほど、要した衝撃エネルギーが大きいため、アイゾット衝撃強度も強いことになります。
特徴
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低温、高温での試験が可能です。
仕様
装置:上島製作所社製 アイゾット衝撃試験機



試験片
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JIS K 7110 2号試験片(長さ64 mm×厚さ12.7 mm)

※ 規格に則った試験以外にも、対応可能な場合もあります。
用語

用途
プラスチックの耐衝撃性の分析
規格例
JIS K 7110 「アイゾット衝撃強さの試験方法」
ISO 180 「Plastics - Determination of Izod impact strength」
ASTM D256 「Standard Test Methods for Determining the Izod Pendulum Impact Resistance of Plastics」
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