カールフィッシャー水分測定:水分気化法(高温タイプ)

概要

無機物(鉱物、シリカ、アルミナなど)は、吸着水の他に化合水(結晶水)として水が存在しています。カールフィッシャー法:水分気化法(高温タイプ)は、加熱温度領域の異なる2連式の水分気化法を適用することで吸着水と化合水を分別して水分量を測定する方法です。

試験方法と測定例

原理

固体試料を加熱した際に発生する水分を陽極槽に捕集して、カールフィッシャー測定法により、水分の定量を行います。

電量滴定法は、カールフィッシャー反応に必要なヨウ素をヨウ化物イオンから電気的に生成させ、その電気量から水分量を算出します。

電気量を計測するため、微量の水分量の測定に有利な測定方法です。

カールフィッシャー水分測定:水分気化法(高温タイプ)の装置外観画像
カールフィッシャー水分測定:水分気化法(高温タイプ)の装置構成図

特微

  • 比較的短時間で測定できまる。(加熱時間は最大30分)
  • 微量の水分量の測定ができます。

測定範囲

水分量として、50μg~10000μg(10mg)

測定例

無機フィラー中に含まれる水分量

無機フィラー中に含まれる水分量測定結果(表)

用途

  • 無機物中に含まれる水の定量(吸着水と化合水を分別して定量可能)

サンプルサイズ

  • 約1g

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関連試験のご紹介

試料を加熱した際に発生する微量水分(100μg~5000μg)をカールフィッシャー法で分析します。