塩水噴霧試験(SST)、塩水複合サイクル試験(CCT)
概要
金属材料の劣化現象の一つに腐食があります。屋外の特に沿岸部では海塩粒子による影響で鉄鋼材料は腐食劣化(塩害と言われています)を起こしやすいです。塩水噴霧試験(SST)は、試験槽内に塩水の霧を充満させることで、海塩粒子を模した環境を人工的に作り出し、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。塩水複合サイクル試験(CCT)は、屋外暴露に対応する腐食因子である乾燥、湿潤、外気導入、塩水浸漬、冷却を塩水噴霧に組み合わせることで、塩水噴霧単独よりも多種類の屋外暴露環境を人工的に作り出し、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。
標準サイズの試験機では対応できない大きさや、重量物の試料や、同時に投入する数量が多い試料についての塩水噴霧試験(SST)、複合サイクル試験(CCT)については、大型塩水噴霧試験(SST)、大型複合サイクル試験(CCT)もご参照下さい。
試験方法と測定例
特徴
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塩水噴霧試験(SST)は、最も代表的な腐食促進試験方法です。
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塩水複合サイクル試験(CCT)は、塩水噴霧試験(SST)よりも多くの屋外環境を模した腐食促進試験方法です。
人工環境:塩水噴霧、乾燥、湿潤、外気導入、塩水浸漬、低温 -
耐腐食性の比較や、受入検査などの品質管理に用いられています。
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標準試験片(縦150×横70×厚み1mm)の場合、垂直に対して15または20°に傾けて試験可能です。
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水道水(残留塩素)の腐食因子が試験結果に影響しないように、当社は純水を使用して塩水を作製しております。
また試験後に、試料洗浄がある場合も、純水で洗浄を行っております。



用途
自動車部品、金属材料、表面処理材料、プラスチック複合材料などの促進腐食試験として使用されています。
屋外暴露(OET)と各種複合サイクル試験(CCT)の比較

保有装置
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スガ試験機株式会社製 複合サイクル試験機 CYP-90A :4台
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板橋理化工業株式会社製 浸漬複合腐食試験機 TQ-2 :1台

板橋理化工業株式会社製 浸漬複合腐食試験機 TQ-2




サンプルサイズ
標準試験片(縦150mm×横70mm×厚み1mm)の場合、垂直に対して取付角度15または20°にて48枚設置可能。
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※大きなサンプルにも対応できる大型の複合サイクル試験機なども所有しています。
サンプルサイズにつきましては別途、ご相談下さい。
噴霧状態




試験条件例

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