大型塩水噴霧試験(SST)、大型複合サイクル試験(CCT)

概要

金属材料の劣化現象の一つに腐食があります。屋外の特に沿岸部では海塩粒子による影響で鉄鋼材料は腐食劣化(塩害と言われています)を起こしやすいです。塩水噴霧試験(SST)は、試験槽内に塩水の霧を充満させることで、海塩粒子を模した環境を人工的に作り出し、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。複合サイクル試験(CCT)は、屋外暴露に対応する腐食因子である乾燥、湿潤、外気導入、塩水浸漬、冷却を塩水噴霧に組み合わせることで、塩水噴霧単独よりも多種類の屋外暴露環境を人工的に作り出し、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。
大型塩水噴霧試験(SST)および、大型複合サイクル試験(CCT)は、標準サイズの試験機では対応できない大きさや、重量物の試料や、同時に投入する数量が多い試料について、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。塩水噴霧試験(SST)および、複合サイクル試験(CCT)については塩水噴霧試験(SST)、複合サイクル試験(CCT)もご参照下さい。

ISO/IEC 17025 試験所認定を取得しています。

試験方法と測定例

特微

  • 大型や重量物の試料について、塩水噴霧試験(SST)や複合サイクル試験(CCT)が可能です。
    人工環境:塩水噴霧、乾燥、湿潤、外気導入
  • 試験槽内の総重量が300kgまでの試験が可能です。
  • 実際の製品に近い形状の試料にて、試験されることが多いです。
  • 標準試験片(縦150×横70×厚み1mm)の場合、垂直に対して15または20°に傾けて試験可能です。
  • 水道水(残留塩素)の腐食因子が試験結果に影響しないように、当社は純水を使用して塩水を作製しております。
    また試験後に、試料洗浄がある場合も、純水で洗浄を行っております。
超大型・耐荷重タイプ試験機外観画像
超大型・耐荷重タイプ試験槽内画像
超大型・耐荷重タイプ試験槽内概略寸法図
超大型・耐荷重タイプ試料枠設置時の試験槽内画像

用途

大型自動車部品、大型モニター、太陽電池パネルなどの促進腐食試験として使用されています。

屋外暴露(OET)と各種複合サイクル試験(CCT)の比較

屋外暴露(OET)と各種複合サイクル試験(CCT)の比較

保有装置

  • スガ試験機株式会社製 複合サイクル試験機 CYP-200 1台
  • スガ試験機株式会社製 複合サイクル試験機 CYP160H 1台
試験機仕様

サンプルサイズ

標準試験片(縦150mm×横70mm×厚み1mm)の場合、204枚(CYP-200)または156枚(CYP160H)。

(試験片取付角度は、垂直に対して15または20°)

  • サンプルサイズにつきましては別途、ご相談下さい。

噴霧状態

噴霧開始
噴霧1分後
噴霧2.5分後
噴霧10分後

試験条件例

試験条件例

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