試験サービスのご案内：
　SAICAS(サイカス)とナノインデンター(超微小硬度計)のご案内

　SAICASは切削加工を応用した試験装置で、異種積層体のせん断強度と剥離強度を測定できます。
　せん断強度は、鋭利な切刃を用いて異種積層体の表面層（コーティングやメッキなど）を連続して切削する際に得られる切削力から求めます。
　付着強度は、積層体の層界面付近を水平に切削する際に得られる切削力から求めます｡
　高温での測定や、動画撮影も可能です。

　また、SAICASは材料分析の前処理装置としても活用が可能です。
　材料の表面から斜めに切削加工することで、材料表面から内部までの深さ方向の連続表面を作製することが可能となり、FT-IR・ESCA（XPS）・TOF-SIMSなどの表面の組成分析を行う分析装置と組み合わせることで、材料の層成分分析や劣化品の深さ方向の劣化度合いなどを分析できます。

　バーコビッチ圧子（先端形状：三角錐）を試料に押し込んで引き抜く際の荷重－変位挙動を計測し、硬さと弾性率を測定します。
　金属メッキ膜、ハードコート膜などの薄膜や微小部品、微小領域の硬さと弾性率が測定できます。
　高温での測定も可能です。