密度勾配管法
概要
密度勾配管は、密度の異なる2種の浸漬液の混合比を徐々に変化させながらガラス管内に積層して作製します。試料を密度勾配管に投入し平衡になったところの密度値を読み取ります。高精度な密度測定が可能です。製品から切り出した小さな試験片の測定に適しています。JIS K 7112規格に対応しています。
試験方法と測定例
原理
密度の異なる液が連続した層を成して液柱を構成している勾配液中に試験片と標準密度球を投入し、試験片と標準密度球が停止した位置の目盛り値を読み取ります。
標準密度球の密度と目盛値の関係による最小二乗法に従う公式を求め、試験片の目盛値を公式に代入する事により密度を算出します。


特徴
1.高精度測定(±0.0002 g/cc)が可能です。
2.規格に準拠した試験が可能です。
3.試験片形状がフィルム、プレート、ペレットと多種に対応可能です。製品から切り出した小さな試験片の測定に適しています。
装置
測定器: 柴山科学器械製作所社製 比重測定装置 TypeA
温度: 室温
勾配液の密度範囲: 0.08 g/cm3(標準)
測定可能範囲: 0.8~2.2 g/cm3
測定精度: 比重値 小数点以下3桁まで測定可能

試験片
固体、ゴム、フィルムなど 1~3 mm3程度
用途
密度(比重)の評価
規格例
JIS K 7112 「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」 D法(密度こうばい管法)
ISO 1183-2「Plastics -- Methods for determining the density of non-cellular plastics -- Part 2: Density gradient column method 」
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