水中置換法
概要
アルキメデスの原理を用い、試料を水などの密度既知の浸漬液中に沈めて体積を求め、密度(比重)を測定します。水中置換法により、体積の計測が困難な複雑な形状を有する試料の密度を精度よく簡便に求めることが出来ます。 JIS K 7112 A法規格に対応しています。
試験方法と測定例
原理
液体中の物体は物体が排除した液体の重さに相当する浮力を液体から受けるというアルキメデスの原理をもとにしており、空気中で測定した試料の質量と、液体中で測定した試料の質量から、密度(比重)を求めることができる。



特徴
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規格に準拠した試験が可能です。
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簡易的な設備で短時間に測定出来ます。
装置
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測定器: 電子天秤 メトラー社製 AT201型
試験片
フィルム、シート、管または成形物などの固体
液中に浸漬した時になるべく気泡を抱き込まないように表面が滑らかに切り出されたもの
不適な試料
①サイズが小さい(質量が小さい) ⇒ 代替方法:密度勾配管法
②浸漬液の影響(吸水など)を受ける ⇒ 代替方法:気相置換法
③粉体、液体 ⇒ 代替方法:ピクノメータ法
用途
密度(比重)の評価
規格例
JIS K 7112 「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」 A法(水中置換法)
ISO 1183-1 「Plastics -- Methods for determining the density of non-cellular plastics – Part 1: Immersion method」
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