光線透過率測定
概要
建築、自動車、光学機器などに使用される透明性が求められるプラスチックやガラスなどの材料には全光線透過率やヘーズ(曇り度)は重要なパラメーターとなります。ヘーズメーターによる光線透過率測定は物体の光の通りやすさや光の拡散度合いを客観的な数値として求めることができます。
試験方法と測定例
特徴
- 測定項目
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全光線透過率:何もない空間を通過した光の量を100%として、物体を通り抜けた光の量が何%になるのかを表したもの。
ヘーズ(曇り度):物体を通り抜けた光(全光線透過率)に含まれる拡散透過光(まっすぐ通り抜けなかった光)の割合。


(日本電色工業株式会社製 NDH5000)

測定例
光束をφ7mmに変更できるのでテーバー摩耗試験の摩耗跡(幅10mm)の測定が可能です。


摩耗回数が増加しても全光線透過率はわずかに減少するだけです。一方、ヘーズは増加しています(拡散光が増加しています)。
全光線透過率だけで評価すると試験前とほぼ変わらない結果と言えますが、ヘーズも併せて評価する事で透明度が低下している事がわかります。
用途
プラスチック材料、各種光学材料、ガラスなどの建築材料の光学特性評価装置として使用されています。
- 対応規格例
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JIS K 7361-1 「プラスチック-透明材料の 全光線透過率の試験方法 」
JIS K 7136 「プラスチック-透明材料のヘーズの求め方」
保有装置
日本電色工業株式会社製 NDH5000
サンプルサイズ
30×30mmからA4サイズまでの試料を測定することが可能です。
上記と異なる場合などは、弊社までご相談下さい。
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