液体の体積抵抗率試験
概要
体積抵抗率は物質の絶縁性を表す指標であり、開発や品質管理に使用できるためその評価は極めて重要です。当社では液体や粉体といった特殊な状態の試料についても専用の治具を用いて評価を行うことができます。
液体試料の場合は円筒状の対向電極間に被測定液体を投入し、印加電圧250V時の電極間抵抗を測定します。測定された体積抵抗と電極寸法や間隔から決まるセル定数を用いて体積抵抗率を算出します。体積抵抗率は電極間隔1m、電極面積1m2あたりの抵抗を表しており、その単位は液体の場合は通常Ω・mで表されます。
試験方法と測定例
原理
円筒状の対向電極間に被測定液体を投入し、印加電圧250V時の電極間抵抗を測定します。測定された体積抵抗と電極寸法や間隔から決まるセル定数を用いて体積抵抗率ρvを算出します。


液体抵抗測定用電極(一例)
特微
-
絶縁油のような絶縁性液体の体積抵抗率の評価が可能です。

測定範囲
-
温度:室温
-
測定範囲:106~1016Ω・m
測定例
絶縁油の体積抵抗率測定(室温)

試験片
約100 ml
用途
絶縁油の体積抵抗率の測定
規格例
JIS C 2101「電気絶縁油試験方法」
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関連試験のご紹介
専用治具と絶縁抵抗計を組み合わせ、粉体について体積抵抗を測定します。