帯電性試験 オネストメーター法
概要
絶縁体は静電気が移動しにくく帯電しやすい材料です。帯電した静電気の放電は現代の高集積化された電気機器に悪影響を及ぼします。帯電性試験(オネストメーター法)は材料の電荷減衰曲線から求まる帯電量の半減時間を評価する方法です。オネストメーター法では試料の帯電方式にコロナ放電方式を採用しています。電荷減衰曲線半減期試験から求まる半減時間はその材料がどのくらい速やかに電荷を漏洩させることが可能かを評価する量になります。
試験方法と測定例
原理
コロナ放電により試料を帯電させた後、電圧印加を遮断し、その後の試料面上の電位が減衰する様子を測定し、電荷減衰曲線から半減期を求めます。

特微
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試料面上の電位の減衰状態を測定することで各種材料の減衰特性を測定できます。
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オネストメーター法では+10kVを30秒間印加した後、帯電圧が初期帯電圧の1/2に減衰するまでの時間を測定します。
測定範囲
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コロナ放電電圧:±10kV
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測定温度:室温
測定例
- 導電ゴムの帯電性試験
- 測定の結果、試料の半減期は21秒と測定されました。

用途
帯電特性(半減期)の測定
サンプルサイズ
大きさ45mm×45mm
規格例
JIS L 1094 「織物及び編物の帯電性試験方法」
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関連試験のご紹介
試料と摩擦布を摩擦させることにより試料を帯電させ、帯電圧、減衰曲線などの帯電性を測定します。