帯電性試験 ロータリースタティック法
概要
絶縁体は静電気が移動しにくく帯電しやすい材料です。帯電した静電気の放電は現代の高集積化された電気機器に悪影響を及ぼします。帯電性試験(ロータリースタティック法)は試験片を布で摩擦することで静電気を発生させ、その帯電量を測定する方法です。帯電性試験は帯電時の電荷発生量と漏洩量を測定することが可能であり、帯電防止効果の要因評価などに利用できます。
試験方法と測定例
原理
試料と摩擦布を摩擦することにより試料を帯電させ、摩擦開始から60秒後の帯電圧を測定します。

特微
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各種材料の摩擦による帯電特性を測定できます。
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摩擦材は綿ブロードが標準ですが、標準品以外での摩擦試験も可能です。
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ロータリースタティック法では摩擦開始から60秒後の帯電圧を測定します。
測定範囲
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ドラム回転速度:400rpm
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測定温度:室温
測定例
- 帯電防止布の帯電性試験
- 測定の結果、試料の60秒後の表面電位は2.1kVと測定されました。
また、摩擦終了直後から電流漏洩が確認され、非常に放電しやすい試料であることがわかりました。

用途
帯電特性(摩擦帯電圧)の測定
サンプルサイズ
大きさ35mm×40mm
規格例
JIS L 1094 「織物及び編物の帯電性試験方法」
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- 規格・試験法
- JIS L 1094