懸滴法による表面張力測定
概要
ワニスや塗料など液体の濡れ性をコントロールするには、液体の表面張力を把握することが重要です。液体の表面張力は接触角計を用いて懸滴(ペンダント・ドロップ)法により測定することができます。また、液/液の界面張力測定や表面張力の成分分離も可能です。
試験方法と測定例
原理
注射器を用いてサンプルの懸滴を作成します。作成した懸滴の輪郭形状と周囲相との密度差から、 Young-Laplace法により表面張力を算出します。


特徴
● 懸滴の周囲相を液体にすることで、液/液の界面張力測定も可能です。
● 参照液との界面張力から、サンプルの表面張力を成分分離することが可能です。
● 少ないサンプル量(3 mL程度)で測定可能です。
測定例
ワニスの表面張力測定


濡れやすいワニスAの方が、表面張力が小さい結果となりました。
また、表面張力について成分分離を行った結果、特に極性成分の方が小さいことが分かりました。
用途
ワニス、塗料の濡れ性評価
サンプル
液体(3 mL程度)
規格例
ISO19403 「Paints and varnishes -Wettability-」
お問い合わせ CONTACT
当社へのご相談・ご質問がございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
WEBでのお問い合わせ
お電話でのお問い合わせ
- 営業部(東日本)
- 03-5462-7051
- 営業部(西日本大阪)
- 072-977-2065
- 営業部(西日本名古屋)
- 052-726-8392