質量分析(MS)

概要

有機化合物やポリマーの分子量情報を得ることは、その化学構造を推定する上で非常に重要となります。フラグメンテーションが起こらないソフトなイオン化法を用いた質量分析では、有機化合物を分解させることなく、化合物の分子量に相当する質量数情報を得ることができます。

試験方法と測定例

原理

有機化合物をイオン源にてイオン化し、磁場、電場を介して質量数ごとに分離して質量電荷比を横軸とするマススペクトルを取得します。

質量分析装置の外観画像
質量分析装置の構成図
[イオン化方法]
・FD (Field Desorption:電界脱離法) ⇒正イオン化
・FAB (Fast Atom Bombardment:高速原子衝撃法) ⇒正および負イオン化

特微

  • 試料中の有機化合物の分子量に相当する質量数情報を得ることができます。
  • 有機化合物の構造に応じて、正イオン化、負イオン化のイオン化方法を選択し測定することができます。

測定範囲

質量範囲:m/z=50~2000

測定例

質量分析例:フェノール樹脂のFD-MSスペクトル

用途

ポリマー(エポキシ樹脂、フェノール樹脂等)の構造解析
有機化合物の質量数測定

サンプルサイズ

  • 約1g
    (DMSO、クロロホルム等の有機溶媒に溶けることが必要です)

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