フーリエ変換顕微赤外分光分析(顕微FT-IR) 微小領域のマッピング分析
概要
フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR)は、測定対象物に照射した赤外光の透過光(または反射光)の分光により得たIRスペクトルから、吸収ピークの特徴(波長、波数、強度の強弱など)を読み取ることで、測定対象物の分子構造や組成を調べることができます。
フーリエ変換顕微赤外分光分析(顕微FT-IR)は、ミクロンオーダーの微小領域に有効であり、オートステージの走査によるマッピング分析では、成分の同定とその分布を詳細に把握することが可能です。
例えば、多層積層材における接着不良や外観ムラなどの不良は、接合前の表面汚染により引き起こされることがあります。このような場合、マッピング分析により表面の成分の特定とその分布を詳細に把握することで原因の分析に有効です。
試験方法と測定例
特微
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スペクトラルイメージングが可能
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3つの測定モード(反射法、透過法、ATR法)が可能
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範囲:最大75(W)×50(D)mm
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測定スポットサイズ:約20~100μm□
測定例
ステンレス鋼板表面汚染のオートマッピング
<測定条件>
測定法:反射法
測定点面積:100μm × 100μm(1点)
測定点数:25 × 25=625points
測定点間隔:100μm
波数範囲:650~4000cm-1
マッピング分析により、汚染物質(シリコーンオイル)の分布を得ました。


成形品の表面付着物の分析
<測定条件>
測定法:反射法
測定点面積:50μm × 50μm(1point)
測定点数:15 × 12=180points



成形品と付着物の成分の同定およびその分布を詳細に把握することができました。
用途
・混合物中の各成分の分布測定
・多層シートの厚み方向分布測定
・樹脂成形品などの表面付着物および内在異物の組成分析 など
適応サンプル
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