フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR)
概要
プラスチック材料の構成成分を把握することは非常に重要です。フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR)は、試料に連続した周波数の赤外線を照射した際に有機化合物分子の基準振動と同じエネルギーの赤外線が試料に吸収されて得られる分子構造特有の吸収パターン(赤外吸収スペクトル)を用いて化合物の定性分析を行う方法です。赤外顕微鏡を使用することによって、30μm角程度の微小な異物のIRスペクトルも得ることができます。
試験方法と測定例
原理
分子はそれぞれ固有の振動をしています。
そのような分子に、連続的に変化させた赤外線(infrared:IR)を照射していくと、分子の固有振動と同じ周波数のIRが吸収され、分子の構造に応じたスペクトルが得られます。
赤外光によって発生する干渉縞からスペクトルへの変換の際に、フーリエ変換というコンピューター処理を行うため、この装置をフーリエ変換赤外分光光度計と言います。

特微
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フィルム、粉体、液体など、ほとんどの試料状態で測定できます。
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比較的短時間で、スペクトルが得られます。
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標準となるスペクトル集などの参考資料が豊富で、未知物質の定性に有効です。
測定範囲
600~4000cm-1の領域に吸収を持つ物質
測定例

用途
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各種樹脂および添加剤の分析
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樹脂成形品などの異物および表面付着物の分析
サンプルサイズ
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フィルム、成形物の場合:10mmΦ~
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粉体の場合:スパーテル1杯程度~
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異物分析の場合:20μm□~
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