原子吸光分析
概要
原子吸光分析では、材料中の金属不純物量について数10ppbレベルの高感度な定量分析を行うことができます。他元素の影響を受けにくく、特定の元素に対して高い選択性を有することから公定法に使われることが多い測定法となります。
試験方法と測定例
原理
フレームレス型(ファーネス型)原子吸光分析ではグラファイト(黒鉛)の炉を使用して試料を高温中で原子化し、その際に元素が特定の波長の光を吸収することを利用して、試料に含まれる金属量を測定する方法です。


特微
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有機溶媒に可溶な試料は有機溶媒で希釈して溶液化し、難溶性の試料については酸分解により溶液化することで測定可能です。
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試料中の共存成分の影響を受けにくい選択性の高い測定法となります。
測定範囲
- 検出対象元素
- アルカリ・アルカリ土類金属類(Li, Na, Mg, K 等)
遷移金属類(Fe, Co, Ni, Cu 等)
その他典型金属類(Zn, Al, Sn, Pb 等) - 検出濃度
- 数100ppb~数ppb(溶液中の濃度)
※酸分解および希釈の条件により試料中の濃度は変動します。
測定例
- 鉱物油中の金属量分析
- 試料を有機溶媒に溶解、希釈し原子吸光測定を実施

用途
1. 材料中の金属不純物の定量
2. 試料中の添加物(触媒、添加剤)の定量
サンプルサイズ
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約1g
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