水分吸脱着測定

概要

電子材料に使用されるプラスチック材料および製品では、環境からの吸湿・拡散により、取り込まれる水分が不具合を引き起こす場合があるため、材料の吸湿特性を把握することは非常に重要です。水分吸脱着測定は、重量法により材料の水分吸脱着量を連続計測し、水分の吸脱着特性を測定します。

試験方法と測定例

原理

水分吸脱着測定装置は重量法により様々な物質の水分吸脱着を自動的に測定する装置です。

装置内から取り出すことなく、高精度な天秤を使い、設定された温度・湿度下での水分含有量を自動測定します。

水分吸脱着測定装置概略図

特徴

  • 超精密天秤(分解能0.2μg)により装置から取り出さず水分吸脱着量を測定できます。
  • 得られた水分吸脱湿挙動から、シミュレーション解析に必要な吸湿特性である水分拡散係数を算出することができます。

測定範囲

  • 温度:5~85℃
  • 湿度:0~95%RH

測定例

エポキシ系樹脂の吸湿特性(飽和吸湿率、拡散係数など)の取得

エポキシ系樹脂の吸湿特性測定結果(図)
拡散係数計算式

用途

各種材料の吸湿特性の取得

温度・湿度変化のサイクル測定

サンプルサイズ

試料量:50~150mg

大きなサンプルは、試料の加工が必要です。(約1cm角)

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