クリープ試験

概要

プラスチックなど高分子材料には一定の応力を与え続けると長期間にわたって変形を続ける特性があり、この特性をクリープと呼び、材料の耐久性を評価する上で非常に重要な特性です。
クリープ試験は材料の長期間にわたるクリープ変形の挙動を評価する方法です。
弊社では、様々な条件(荷重、温度など)に対応したクリープ試験が可能です。

試験方法と測定例

原理

下図の様に天秤の片側に試験片を設置、もう片側におもりを乗せて、試験片に一定の荷重を連続的に加え、試験片に生じるクリープ変形ひずみの時間的変化や破断に至るまでの時間を測定します。

クリープ試験概要図
クリープ試験機外観画像

特徴

  • 様々な応力様式(引張、曲げ、圧縮)、試験温度、荷重、変形量に対応したクリープ試験が可能です。
  • 同時に複数の試験片(3~6本)が試験できます。
  • 熱硬化性樹脂の様に変形が小さい材料からポリオレフィンの様に変形が大きい材料まで対応が可能です。

測定範囲

  • 応力様式 :引張、曲げ、圧縮
  • 荷重 :10N~10kN
  • 温度 :-30℃~250℃
  • 変位 :最大5mm~95mm
  • 試料数 :3本~6本

測定例

測定例:クリープひずみ-時間線図

            ↑複数条件の試験応力で試験片が破壊する時間を求め、 ↓クリープ破壊線図を得ます。

測定例:クリープ破壊線図

用途

各種材料のクリープ歪-時間特性の取得

各種材料の寿命の予測(応力ー破断時間線図)

サンプルサイズ

JIS K7161-2 1A形(ISO 527-2 1A形)、JIS K7171 短冊(W10×L80×t4)など

規格例

JIS K7115 「プラスチックークリープ特性の試験方法-第1部:引張クリープ」

JIS K7116 「プラスチックークリープ特性の試験方法-第2部:3点負荷による曲げクリープ」など

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