キセノンウェザーメーター(XWM)/強エネルギー型キセノンウェザーメーター(S-XWM)

概要

日光(紫外線)、雨風、温度、湿度に対して変化しにくい性質を耐候性、耐光性といいます。キセノンウェザーメーターは、キセノンランプを光源として照射、温湿度、降雨などを組み合わせて材料の耐候性、耐光性を再現性良く評価する方法です。紫外部から可視部にわたり太陽光に極めて近似した波長分布を持つことから屋外試験との相関性に優れています。また、最大で太陽光の約3倍の高照度(3Sun)で照射できる事から、より短時間で耐候性、耐光性を評価できます。試験前後の評価として、色・光沢度変化、密着性評価、物性評価などにも対応可能です。

試験方法と測定例

特徴

  • 自動車、プラスチック、塗料、ゴム、繊維、印刷など様々な業界の国際標準規格に採用されています。
  • 放射照度を広帯域(300-400nm、300-700nm、290-800nm)および狭帯域(340nm、420nm)から選択できます。
  • 目的に合わせて、太陽光に近似した光、窓ガラス越しの光、劣化を促進させる光から選択できます。
  • ブラックパネル温度、ブラックスタンダード温度の2種類から選択できます。
  • 照射、照射+降雨以外に両面降雨、暗黒湿潤も組み合わせ可能です。
  • 製品形状での試験および試料表面フィルタ(#320)を用いた試験も対応可能です。
    サンプルサイズにつきましては別途、ご相談下さい。
強エネルギー型キセノンウェザーメーター(S-XWM)外観画像
キセノンウェザーメーター(S-XWM)試験槽内画像(照射時)
キセノンウェザーメーター(S-XWM)試料表面フィルター(#320)画像
XWMと太陽光の波長分光分布図

仕様、測定範囲

XWM,S-XWM仕様

用途

プラスチック材料、塗料(塗膜)、繊維などの促進耐候性/耐光性試験として使用されています。

規格

JIS A 1415 「高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法」

JIS K 7350-2 「プラスチック-実験室光源による暴露試験方法-第2部:キセノンアークランプ」

ISO/IEC 17025の試験所認定の取得

ISO/IEC 17025の試験所認定の取得とは、試験の実行能力と管理システムに関し、適正な試験結果を出す能力があることを権威ある第三者認定機関が証明したものであり、試験結果の信頼性を保証するものです。認定シンボル付試験報告書は相互承認(ILAC MRA)に基づき、世界に通用します。

認定試験規格:JIS K7350-2で実施できる試験条件

保有装置

スーパーキセノンウェザーメーター
SX75 スガ試験機株式会社製 5台
アトラス・ウェザオメータ
Ci4000 アトラス社製 1台

サンプルサイズ

スーパーキセノンウェザーメーターSX75
基本サイズ 65×150mm 厚さ5mmまで
高照度試験(2~3Sun)48枚、通常試験(1Sun)54枚
アトラス・ウェザオメータCi4000
基本サイズ 60×140mm 厚さ5mmまで 68枚

※試料の性能(サイズ、色、紫外線吸処理、偏光処理 etc.)によって試験できる枚数が変化しますので別途、ご相談下さい。

関連試験のご紹介

塩水の化学的作用により金属・塗膜・めっきの腐食を促進し、耐腐食性を比較評価する試験です。

規格・試験法
JIS Z 2371 JIS C 60068-2-11 JIS C 60068-2-52

塩水の作用により耐腐食性を比較評価する試験です。

標準サイズの試験槽に入らない大型試料に対応します。

規格・試験法
JIS Z 2371 JIS C 60068-2-11 JIS C 60068-2-52

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