粉体の体積抵抗試験

概要

体積抵抗率は物質の絶縁性を表す指標であり、開発や品質管理に使用できるためその評価は極めて重要です。当社では液体や粉体といった特殊な状態の試料についても専用の治具を用いて評価を行うことができます。
粉体試料の場合は円筒状の絶縁体リング内に被測定粉体を敷き詰め、電極間抵抗を測定します。また、万能試験器で荷重をかけながら粉体を押し固めた状態での抵抗評価が可能です。 測定された体積抵抗と電極間隔、電極面積から決まるセル定数を用いて体積抵抗率を算出します。体積抵抗率は電極間隔1cm、電極面積1cm2あたりの抵抗を表しており、その単位は通常Ω・cmで表されます。

試験方法と測定例

原理

対向電極間に試料を挿入し、電極間抵抗を測定します。測定された値と電極寸法や間隔を用いて体積抵抗率ρvを算出します。

図_粉体抵抗測定用治具の模式図

特微

  • 粉体の抵抗評価が可能です。
  • 様々な荷重をかけ、粉体を押し固めた状態での抵抗評価が可能です。

測定範囲

  • 温度:室温
  • 測定範囲:104~1016Ω
  • 荷重:~20 kN

測定例

導電性粉体の見かけ密度依存性測定

グラフ_導電性粉体の見かけ密度依存性測定結果

試験片

粉体:1 g程度

用途

体積抵抗率の測定

規格例

JIS K 1469 「電池用アセチレンブラック 」

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関連試験のご紹介

専用治具と絶縁抵抗計を組み合わせ、液体について体積抵抗を測定します。